所有する不動産を一件ずつ数字にして、どれを持ち続け、どれを組み替えるかを オーナーと一緒に決めるための道具です。手元のExcelで長年やってきた分析を、 そのままの形でWebに移しました。現在はIKDesignの自社案件で運用しています。
中核の見立て
物件ごとに1点が打たれ、区画で「次の一手」が変わります。
計算の中身
実際のExcelのセル数式に合わせてあります。
返済後の手残り(税前キャッシュフロー)も表には出しますが、 判定には使いません。同じ建物でも借り方次第で手残りは変わるので、 物件同士を並べて比べるときに邪魔になるからです。
市場の平均利回りと比べるのではなく、 同じオーナーが持っている物件同士を並べます。 「この10件の中で、どれが足を引っ張っているか」が分かれば、 次にどれを動かすかの話ができます。
画面
丸数字の列番号も、4段のヘッダーも、原本どおり。表の上でそのまま入力できます。
| 物件の特定 | 貸借対照表(B/S) | 損益計算(P/L) | キャッシュフロー・健全性 | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ① | ② | ③ | ④ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ | ⑬ | ⑭ | ⑮ | ⑯ | ⑰ | ⑱ | ⑲ |
| 資産番号 | 名称 | 所在地 | 利用状況 | 土地 | 建物 | 合計 | 借入金 | 純資産 | 収入 | 土地 固都税 | 建物 固都税 | 管理費 | 支出計 | 収支 | 返済額 | 税前CF | ROA |
| 1 | 中央マンション | 本庄市中央1丁目 | 賃貸 | 48,200,000 | 22,400,000 | 70,600,000 | 28,000,000 | 42,600,000 | 7,200,000 | 380,000 | 210,000 | 1,540,000 | 2,130,000 | 5,070,000 | 2,400,000 | 2,670,000 | 7.18% |
| 2 | 桜台ハイツ | 本庄市桜台2丁目 | 賃貸 | 26,000,000 | 9,800,000 | 35,800,000 | 12,000,000 | 23,800,000 | 3,360,000 | 180,000 | 95,000 | 1,009,000 | 1,284,000 | 2,076,000 | 1,150,000 | 926,000 | 5.80% |
| 3 | 旧本社ビル | 本庄市栄3丁目 | 自社利用 | 31,500,000 | 6,200,000 | 37,700,000 | 4,000,000 | 33,700,000 | 1,560,000 | 240,000 | 130,000 | 398,000 | 768,000 | 792,000 | 620,000 | 172,000 | 2.10% |
| 合 計(集計対象) | 105,700,000 | 38,400,000 | 144,100,000 | 44,000,000 | 100,100,000 | 12,120,000 | 800,000 | 435,000 | 2,947,000 | 4,182,000 | 7,938,000 | 4,170,000 | 3,768,000 | 5.51% | |||
実際は⑳までの全23列。列の絞り込み・縦横の固定・並び替え・CSV出力に対応しています。上の数字はすべてサンプルです。
価格の見え方
画面上のひとつのボタンで4つの基準を切り替え、ROAも4象限も丸ごと計算し直します。
路線価などから積み上げた、相続で使う評価。承継の話をするときの土台。
8.05% ROA課税明細に載っている評価。役所の書類がそのまま根拠になる。
7.18% ROA契約書の売買代金。「いくらで買ったものが、いま何%を生んでいるか」。
5.63% ROAいま売ったら手に入る金額。出口を前提にした見方。
4.92% ROA同一物件をサンプル数値で切り替えた例。分母が変われば同じ収支でも利回りは変わり、区画がAからBへ動くこともあります。
記録の考え方
後から評価額を直しても、過去の診断書の数字は動きません。
別の物差し
賃料が無いものにROAを当てても意味がないため、区分を分けています。
賃料で稼ぐ物件。ROAと資産効率、4象限で見ます。
転売のための在庫。仕入から実勢までの想定粗利、在庫年齢、保有コスト、年換算利回りで見ます。貸借対照表でも「棚卸資産」として別行に立てます。
稼ぐことが目的ではないもの。一覧には残しますが、集計からは外します。
持ち出せる形
面談で使う資料は、同じ数字から自動で組み上がります。
表紙・4象限図・物件別の明細・総括・注意書き・署名欄まで。章を選んで出し分けられます。
A3横1枚。図形として出力するので、渡した後にその場で直せます。
画面のどの表も、絞り込んだ状態のままExcelへ。
借入の償還予定表、相続税の概算、金利・家賃・売却時期を振ったシナリオ比較、年度ごとの推移。
相続税の試算・売却益・AIが下書きした総括は、いずれも概算と草案です。 最終的な判断には税理士など専門家の確認が要ることを、画面にも帳票にも明記しています。
現在地
実際の顧客対応で使い、出てきた不便をその場で直す進め方です。最終的には士業向けの月額サービスを目指しています。
Next.js + PostgreSQL で構築し、Vercel上で稼働。会社ごとにデータを分ける設計で、 確定した診断は消せない・書き換えられない仕組みにしています。