IKDesign 株式会社

ROA不動産診断システム 持っている不動産を「稼ぐ力」と「資産の効率」で並べ直す

所有する不動産を一件ずつ数字にして、どれを持ち続け、どれを組み替えるかを オーナーと一緒に決めるための道具です。手元のExcelで長年やってきた分析を、 そのままの形でWebに移しました。現在はIKDesignの自社案件で運用しています。

中核の見立て

縦に収益性、横に資産効率。
四つの区画のどこに立っているか

物件ごとに1点が打たれ、区画で「次の一手」が変わります。

A C B D 南通り店舗 東町アパート 中央マンション 桜台ハイツ 西口ビル 北倉庫 旧本社ビル ROA 5% 100% 資産効率 → 収益性 → 中心値は画面で変更できます(既定 ROA 5%/資産効率 100%)
  • A保持・継続利用稼げていて、実勢が相続税評価を上回る。触らずに持ち続ける区画。
  • C関係者に売却等稼げてはいるが、評価に対して実勢が低い。身内・関係者への移転を検討する。
  • B戦略的保有等利回りは低いが含み益がある。相続や組み替えの材料として持つ。
  • D売却検討稼げず、含み損もある。持ち続ける理由を説明しにくい区画。

計算の中身

二本の軸は、それぞれ一行で決まる

実際のExcelのセル数式に合わせてあります。

縦軸|収益性 ROA 収支 ÷ 価格 × 100 収支は「収入 −(土地固都税 + 建物固都税 + 管理費)」。 借入の返済は差し引きません。返済は借り方の話であって、物件そのものの稼ぐ力ではないためです。
横軸|資産効率 実勢価格 ÷ 相続税評価額 × 100 100%を超えれば含み益、下回れば含み損。 相続で効いてくる評価額と、売ったときに手に入る金額の開きを見ます。

返済を引かない理由

返済後の手残り(税前キャッシュフロー)も表には出しますが、 判定には使いません。同じ建物でも借り方次第で手残りは変わるので、 物件同士を並べて比べるときに邪魔になるからです。

比べる相手は自分の他の物件

市場の平均利回りと比べるのではなく、 同じオーナーが持っている物件同士を並べます。 「この10件の中で、どれが足を引っ張っているか」が分かれば、 次にどれを動かすかの話ができます。

画面

Excelの表を、そのままの並びで

丸数字の列番号も、4段のヘッダーも、原本どおり。表の上でそのまま入力できます。

物件の特定 貸借対照表(B/S) 損益計算(P/L) キャッシュフロー・健全性
資産番号名称所在地利用状況 土地建物合計借入金純資産 収入土地
固都税
建物
固都税
管理費支出計収支 返済額税前CFROA
1中央マンション本庄市中央1丁目賃貸 48,200,00022,400,00070,600,000 28,000,00042,600,000 7,200,000380,000210,0001,540,0002,130,000 5,070,0002,400,0002,670,0007.18%
2桜台ハイツ本庄市桜台2丁目賃貸 26,000,0009,800,00035,800,000 12,000,00023,800,000 3,360,000180,00095,0001,009,0001,284,000 2,076,0001,150,000926,0005.80%
3旧本社ビル本庄市栄3丁目自社利用 31,500,0006,200,00037,700,000 4,000,00033,700,000 1,560,000240,000130,000398,000768,000 792,000620,000172,0002.10%
合 計(集計対象) 105,700,00038,400,000144,100,000 44,000,000100,100,000 12,120,000800,000435,0002,947,0004,182,000 7,938,0004,170,0003,768,0005.51%

実際は⑳までの全23列。列の絞り込み・縦横の固定・並び替え・CSV出力に対応しています。上の数字はすべてサンプルです。

価格の見え方

同じ物件でも、どの価格で見るかで結論が変わる

画面上のひとつのボタンで4つの基準を切り替え、ROAも4象限も丸ごと計算し直します。

相続税評価

路線価などから積み上げた、相続で使う評価。承継の話をするときの土台。

8.05% ROA
固定資産税評価

課税明細に載っている評価。役所の書類がそのまま根拠になる。

7.18% ROA
購入価格

契約書の売買代金。「いくらで買ったものが、いま何%を生んでいるか」。

5.63% ROA
実勢価格

いま売ったら手に入る金額。出口を前提にした見方。

4.92% ROA

同一物件をサンプル数値で切り替えた例。分母が変われば同じ収支でも利回りは変わり、区画がAからBへ動くこともあります。

記録の考え方

診断は、その日の財産の写し

後から評価額を直しても、過去の診断書の数字は動きません。

  • 2024年8月1日
    前期の診断
    当時の物件・評価額・借入残高をまるごと凍結。この年に出した提案書は、今読み返しても同じ数字。
  • 2025年8月1日
    当期の診断
    納税通知書の反映後の評価で作り直し。前期と並べて、ROAと区画の動きを見る。
  • いま
    物件マスタ(現在の姿)
    日々の入力はここへ。過去の診断には影響しない。

別の物差し

販売用の在庫は、利回りでは測らない

賃料が無いものにROAを当てても意味がないため、区分を分けています。

収益用

賃料で稼ぐ物件。ROAと資産効率、4象限で見ます。

販売用(棚卸資産)

転売のための在庫。仕入から実勢までの想定粗利、在庫年齢、保有コスト、年換算利回りで見ます。貸借対照表でも「棚卸資産」として別行に立てます。

自社利用・自宅

稼ぐことが目的ではないもの。一覧には残しますが、集計からは外します。

持ち出せる形

画面で決めて、そのまま渡す

面談で使う資料は、同じ数字から自動で組み上がります。

診断書・提案書(PDF)

表紙・4象限図・物件別の明細・総括・注意書き・署名欄まで。章を選んで出し分けられます。

ポジショニング(PowerPoint)

A3横1枚。図形として出力するので、渡した後にその場で直せます。

表(CSV)

画面のどの表も、絞り込んだ状態のままExcelへ。

そのほか

借入の償還予定表、相続税の概算、金利・家賃・売却時期を振ったシナリオ比較、年度ごとの推移。

相続税の試算・売却益・AIが下書きした総括は、いずれも概算と草案です。 最終的な判断には税理士など専門家の確認が要ることを、画面にも帳票にも明記しています。

現在地

自社案件で運用しながら作っています

実際の顧客対応で使い、出てきた不便をその場で直す進め方です。最終的には士業向けの月額サービスを目指しています。

開発フェーズ
6/6 完了
計算ロジックの試験
168
価格の基準
4系統
顧客画面のタブ
7

Next.js + PostgreSQL で構築し、Vercel上で稼働。会社ごとにデータを分ける設計で、 確定した診断は消せない・書き換えられない仕組みにしています。